さまざまな価値観を共有する多様性が求められる現代、夫婦の在り方にも少しずつ変化が見られています。今まで通りの夫婦関係に加えて、「セカンドパートナー」という考え方があるのはご存じですか?
現在の夫婦関係にどこか物足りなさを感じている方にとって、「セカンドパートナー」は1つの選択肢といえます。セカンドパートナーという言葉はなんとなく聞いたことはあっても、はっきりとした意味までは分からないという方は多いようです。
そこで今回は、セカンドパートナーについて詳しく解説します。
セカンドパートナーとは?
「セカンドパートナー」という言葉は、ネットやテレビでも耳にする機会が増えました。しかし、夫婦関係において、一体どのような関係なのかまでは理解されていないのが現実です。
ここでは、セカンドパートナーの定義について詳しく解説します。
セカンドパートナーの定義
セカンドパートナーとは以下の関係性を持つ恋愛相手となります。
- 既婚者同士
- 家族以外の恋人
- 家族を第一優先として、二番目のパートナー
- 肉体関係を持たないプラトニックな関係
既婚者同士である
セカンドパートナーの大前提として、お互いが既婚者同士であることがあげられます。互いに配偶者を持ちつつ、パートナーとは異なる2人目の異性と付き合うのが特徴です。
カップルのいずれか片方が、独身者ということはありません。
家庭を最優先する
セカンドパートナーという言葉通り、あくまでも2番目の存在です。大前提として、家庭を第一に考え最優先することがあげられます。
基本的に、配偶者との関係に悪影響を及ぼすようなことはしません。むしろ、セカンドパートナーと関係を持つことによって、配偶者との良好な関係を目指すのが目的です。
肉体関係は持たない
セカンドパートナーと不倫との大きな違いは、肉体関係を持たないという点です。
セカンドパートナーは、肉体的なつながりではなく精神的なつながりを大切にします。肉体関係を持たないプラトニックな恋愛が原則です。
傍から見ると友だちのような関係ともいえますが、精神的な支えになり、心のつながりを求めているケースが多いようです。
どこまでOK?
セカンドパートナーのボーダーライン
セカンドパートナーのボーダーラインは明確に定められていません。セカンドパートナーとの交際をスタートする際は、ふたりで話し合って決めておくことをおすすめします。
ここでは、一般的なセカンドパートナーのボーダーラインを紹介します。
ボーダーラインを決める際は、ふたりの気持ちはもちろん、お互いの配偶者の気持ちも考慮して決めるのがポイントです。
OKな行為 | NGな行為 |
---|---|
デート | キス |
手を繋ぐ | セックス |
ハグ | – |
OK行為:デート
お互いに恋愛感情を持ち付き合うカップルであれば、当然デートはしたいですよね。
基本的に、セカンドパートナーとのデートは許される行為です。たとえ既婚者同士であっても、ふたりきりでデートするだけであれば、不貞行為には該当しません。
レストランで食事をしたり、共通の趣味を楽しんだりなど、セカンドパートナーとのデートは癒しの時間となるでしょう。
ただし、デートの場所には注意が必要です。
ホテルや泊りがけでのデートは、避けるのが無難でしょう。配偶者をはじめ第三者に見られた場合、本当に肉体関係がなくても、信じてもらうのは難しいはずです。
OK行為:手をつなぐ
セカンドパートナー同士が手をつなぐのは、基本的には許される行為です。
しかし、既婚者同士である以上、手をつないで歩いている姿を知り合いに見られたら、不倫を疑われても仕方がありません。くれぐれも自宅や職場の周辺など、知り合いに会う可能性が高いエリアで、手をつないでデートするようなことは避けましょう。
セカンドパートナーと手をつなぐ際は、知り合いに会う心配がない場所や、ふたりきりの環境を確保できる場合のみにしておくのが賢明です。
OK行為:ハグ
ハグは軽いスキンシップの1つと考えられ、セカンドパートナーでは許されるケースが多いようです。海外では、あいさつの一環としてハグするくらい軽いスキンシップです。
しかし、日本では少し意味合いが異なり、第三者が見ればあらぬ疑惑を生む可能性もあります。また、お互いに恋愛感情を持っているセカンドパートナーがハグすることで、ハグ以上の関係に進みたくなることも考えられます。ハグがきっかけとなり、肉体関係へと発展することも少なくありません。
ハグをOKにする場合は、セカンドパートナーと慎重な話し合いが必要です。
NG行為:キス
キスは肉体関係の1つと考え、セカンドパートナーの関係においてはNG行為とされるケースがほとんどです。しかし、一線を越えていないと判断し、キスまではOK行為とするセカンドパートナーカップルもいます。
はじめはキスだけで満足できても、回数を重ねることで、もっと先に進みたいという気持ちが芽生えてしまうことも少なくありません。
ふたりでセックスはなしと決めていたとしても、セックスしたいという気持ちが大きくなれば約束を守るのは難しいといえるでしょう。
また、お互いの配偶者にとっても、セカンドパートナーとのキスは許しがたい行為です。配偶者にキスの事実が知られれば、夫婦関係にも亀裂が生じる可能性があります。
配偶者の気持ちを考慮し、キスはNG行為とするのが賢明といえるでしょう。
NG行為:セックス
一線を越えないのが原則であるセカンドパートナーとは、セックスはNG行為です。
セカンドパートナーは精神的なつながりが目的です。セックスすることで肉体的なつながりを求めていることになり、根本的な考え方と相違します。なお、既婚者同士のセックスは不貞行為に該当するため、離婚や慰謝料請求などのおそれがあります。
セックスは、配偶者との信頼関係を壊す行為であり、家庭を最優先するセカンドパートナーでは超えてはいけない一線といえるでしょう。
セカンドパートナーを持つなら知っておきたいこと
忙しい毎日を送っていると、仕事と家庭だけでは息が詰まることもあるでしょう。
精神的な癒しを求め、セカンドパートナーを持ちたいと考える方は少なくありません。実際にセカンドパートナーを持つことで、気持ちにゆとりが生まれ、夫婦円満につながることもあります。
ここでは、セカンドパートナーを持つなら知っておきたいことを一緒に確認しましょう。
1.周りからの理解を得にくい
世間一般的に「婚姻関係にある夫婦は、配偶者以外の異性とは関係を持ってはいけない」と考えている方がほとんどです。
肉体関係を持たないとはいえ、配偶者以外の異性と関係を持つセカンドパートナーの考え方は、世間一般的には受け入れがたい関係といえるでしょう。
また、セカンドパートナーの定義を知らない人も多いことから、不倫と同様に扱われることも少なくありません。時には勘違いされて、非難されるケースもあります。
配偶者をはじめ、知人や友人など周りに理解してもらうのは難しく、ほとんどのセカンドパートナーカップルは、周りに知られないよう秘かな関係を保っているのが現実です。
2.法的リスクがゼロではない
セカンドパートナーは肉体関係を持たないとはいえ、法的リスクがゼロというわけではありません。
法律上、不貞行為さえ認められなければ、慰謝料を請求される可能性は低いです。しかし、本当は肉体関係がなかったとしても、泊りがけでデートしたことが分かる写真や動画などといった、不貞行為が推認できるような証拠があると、慰謝料請求が認められてしまう可能性もあります。
また、セカンドパートナーの関係は危うく、はじめに肉体関係を持たないと決めていても、一線を越えてしまうカップルは少なくありません。
肉体関係へと発展した場合、当然配偶者から慰謝料請求や離婚を要求される可能性があります。セカンドパートナーとの関係は、法的リスクを十分理解した上で、慎重に進めることが大切です。
3.配偶者への愛情が冷めることも
人の気持ちに絶対はありません。
特に恋愛感情に関しては、移り変わることもあります。はじめは、配偶者との良好な関係を保つために、セカンドパートナーを持つことを決めた人でも、時間の経過とともに優先順位が変わってしまったなんてことも。
家庭を最優先していたはずが、いつの間にかセカンドパートナーが1番になってしまえば、配偶者との関係が崩壊しかねません。
セカンドパートナーを持つことにより、配偶者への愛情が冷めてしまうことも考えられます。
4.配偶者への配慮
少数派ではありますが、配偶者の理解を得てオープンに付き合うセカンドパートナーカップルもいます。配偶者をはじめ、周りから理解を得られれば、隠す必要がないため罪悪感なく付き合うことができるでしょう。
しかし、先述の通り、セカンドパートナーとの関係を理解してもらうのは難しいのが現実です。配偶者に「セカンドパートナーを持ちたい」と伝えただけで、夫婦関係が壊れてしまう可能性もあります。
配偶者にセカンドパートナーに関する話をする際は、慎重な行動が不可欠です。配偶者がどのような恋愛観の持ち主なのか、夫婦関係においてどのような価値観を持っているのか十分理解したうえで行動に移しましょう。
セカンドパートナーを探す方法6選
精神的な支えを求め、セカンドパートナーが欲しいと思っても、身近に同じ考えを持つ既婚者がいるとは限りません。どうやって探せばいいのか分からないという方は、多いのではないでしょうか?
ここでは、一般的なセカンドパートナーを探す方法を6つご紹介します。それぞれの特徴や注意点についてもお伝えするので、ぜひ参考にしてください!
1.既婚者専用のマッチングアプリ
セカンドパートナーを探すなら、マッチングアプリがおすすめです。最近は、結婚している方のみが使用できる既婚者専用のマッチングアプリも人気を集めています。
既婚者であることが前提のサービスであるため、相手が既婚者であるかわざわざ確認する手間が省けます。さらに、結婚していることを相手に打ち明けなくてはならない、という心理的な負担もありません。既婚者専用のマッチングアプリは、セカンドパートナー探しに最適な方法といえるでしょう。
また、匿名性が担保されている既婚者専用のマッチングアプリなら、配偶者はもちろん周りにバレる心配がないのもメリットです。
2.既婚者専用の合コンや街コン
セカンドパートナーを選ぶなら、実際に会って話がしたいという方は、既婚者専用の合コンや街コンに参加するのも1つの方法です。
既婚者専用の合コンや街コンには、セカンドパートナーが欲しい人や純粋に既婚者の友だちを探している人、婚外恋愛をしたい人など、さまざまな目的の人が参加しています。参加者全員が既婚者であることが、事前に分かっている点がメリットです。
既婚者専用の合コンや街コンは都市部での開催が多く、開催エリアが限られているため、遠方まで出向かなくてはならないケースも少なくありません。近隣エリアで開催されていても、知人に遭遇する可能性もあり、参加するハードルが高いと感じる方もいるでしょう。
3.職場
恋愛関係をスタートさせるきっかけの場として多いのが、職場での出会いです。
しかし、職場でセカンドパートナーを探すのは、あまりおすすめできません。もし同じ職場で、セカンドパートナーの関係を受け入れてくれる相手を見つけることができたとしても、バレたときのリスクが大きすぎます。
毎日のように顔を合わせる社内恋愛は、周りにバレる可能性が高い傾向にあります。どんなに慎重に行動し気をつけていたとしても、些細なきっかけからうわさが広まり、トラブルに発展しやすいものです。
たとえ肉体関係を持たないセカンドパートナーの関係であったとしても、周りに理解を得るのは難しいでしょう。キャリアに悪影響を及ぼす可能性は否めません。最悪の場合、職を失うケースも考えられます。
4.知人や友人
昔から親しくしている知人や友人の中から、セカンドパートナーを探す方法もあります。
同窓会などがきっかけとなり、既婚者同士であっても恋愛関係に発展するケースは少なくありません。とはいえ、お酒の勢いにより一夜限りの過ちだったり、不倫関係に陥ったりするのがよくあるパターンです。
セカンドパートナーを持ちたいという同じ考え方を持つ知人や友人を探すのは、至難の業といえるでしょう。
5.サークルや習い事
できれば、同じ趣味を持つセカンドパートナーが欲しいという方もいるでしょう。サークルや習い事の場で、セカンドパートナーを探す方法もあります。
ただし、サークルや習い事に参加する目的は、趣味を楽しむことです。サークルや習い事を続けるなかで、親密な関係に発展する可能性はゼロではありません。しかし、同じ考えを持ち、セカンドパートナーの関係を求めてる異性と出会うのは難しいといえるでしょう。
サークルや習い事は、あくまでも「男女の出会いの場」ではないということを理解しておく必要があります。
6.SNS
セカンドパートナーを探す方法として、普段から利用しているXやLINE、チャットアプリなどのSNSを活用する方も少なくありません。
しかし、SNSで既婚者の異性と知り合い、実際に会うまでには相当のやり取りが必要となり、時間もかかるのが一般的です。また、セカンドパートナーを探していると装った業者などのサクラに騙される可能性もあります。真剣にセカンドパートナーを求める異性に出会うのは、極めて困難なことといえるでしょう。
SNSでセカンドパートナーを探すのは、時間と手間がかかるのはもちろん、危険も潜んでいるということを理解することが必要です。
なお、Instagramなど、男女の出会いを探すこと自体が違反行為にあたるSNSも存在します。事前に各SNSの禁止事項をしっかり確認してから、セカンドパートナー探しをはじめましょう。
まとめ
セカンドパートナーとは、既婚者が配偶者以外の異性とプラトニックな関係を保ちつつ、精神的な支えとなる関係のことです。
家庭は壊したくはないけれど、刺激や心のよりどころが欲しいと考える方にとって、最適な関係といえるでしょう。しかし、既婚者同士の恋愛には当然リスクが伴います。
危うい関係であるがゆえに、肉体関係に発展しないとは言い切れません。セカンドパートナーを持つなら、慎重な行動を心がけましょう。
セカンドパートナーを探す際は、既婚者専用のマッチングアプリがおすすめです。
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