
夫婦関係が壊れてしまったことで、頭をよぎる「離婚」の二文字。できれば再構築していきたいところですが、どうすれば成功させられるのか分からないと悩んでいる人もいるでしょう。
そこで本記事では、夫婦関係の再構築成功を目指して、具体的な方法や注意点などを紹介します。
夫婦関係の再構築は、決して簡単ではありません。地雷を踏んで台無しにしないように、しっかりと計画を練ってから動き出しましょう。
離婚せずに夫婦関係の再構築は可能?
夫婦関係の再構築は可能ですが、完全に元通りにするのは難しいでしょう。
例えば、不倫のように信頼関係が崩れる出来事があれば、再構築の難易度は高いです。パートナーになかなか心を開いてもらえず、前に進まない状況に心が折れそうにもなるでしょう。
受け入れたい気持ちはあっても、どうしても信じられないパートナー。心が戸惑っている状態で無理に夫婦仲を戻そうとするのは、ストレスがたまるだけです。
元に戻そうと躍起になるのではなく、新しい夫婦の形を築いて再出発しようという考え方の方が一度壊れてしまった夫婦にとっては現実的なゴールとなるでしょう。
再構築が難しいケースもある
夫婦関係の再構築は可能ではあるものの、状況によっては難しいことがあります。
- 愛情が一切ない
- 何を言われても信頼できない
- DVやモラハラがある
夫婦関係を再構築できるのは、多少なりともパートナーの中に愛情がある場合です。
- 「今は信じられないけど、また信じたい」
- 「腹が立つけど、好きな気持ちもある」
- 「即離婚と言えない何かがある」
しかし、こういったわずかな希望すらない場合は、どんなに頑張っても夫婦仲は戻りません。パートナーの幸せを願うなら、離れてあげることも大切です。
夫婦関係を再構築するための具体的な方法5つ
手遅れのケースでない限り、夫婦関係の再構築は可能です。具体的にどう行動すればいいのか分からない人のために、ここでは5つの方法を紹介します。
「再構築したい」と伝える
いくら話し合いをしても、結局どうしたいのかが分からなければパートナーも困るでしょう。まずは「再構築したい」という意思を間違いなく伝えるべきです。
夫婦関係の再構築は、2人が同じゴールを目指して初めて成功するもの。一方は再構築、もう一方は離婚とゴールが別々では、どんなに話し合っても再構築は実現しません。
離婚経験がある筆者の体験談
別居中、何度も元夫と話し合いの場を設けました。会うたびに否定的な言葉を浴びせられ、威圧的な態度を取られ、爪で血が出るほど手を強く握り締めながら相手の話を聞いていたことを覚えています。
あまりにも責め立てられるので、筆者はお互いに離婚の道しか考えていないと思っていました。しかし、義母によると元夫は再構築を希望していたそうです。
このように、お互いが何を目指しているか分かっていないまま話し合いの場を設けても意味がありません。原因や今後のことについて話し合う前に、まずは結論から伝えましょう。
再構築したい気持ちがあると明確に伝えておけば、2人で同じゴールを目指して話し合いやすくなります。
原因を追究し改善する
一時的に仲直りできても、こじれた原因が改善されなければ同じことを繰り返します。再発を防ぐためにも、2人できちんと問題に向き合うことは大切です。
ただし、原因について話すのは慎重になる必要があります。良い方向に転じることもあれば、最悪な事態を招くケースもあるからです。
一緒に原因を追究していくことには、誤解がとけたり、反省の気持ちが伝わって相手の怒りが収まったりするメリットがあります。
一方で、原因について話し合うことで怒りが助長される可能性も高いです。話し合いがヒートアップし、余計に関係がこじれてしまうリスクもあります。そもそも、夫婦関係が悪くなった原因が不倫であれば、パートナーは話すら聞いてくれないでしょう。
前に進むためには、夫婦関係を崩壊させてしまった根本的な原因を改善させなければなりません。しかし、リスクを伴うため、話し方には十分な注意が必要です。以下のことを意識しながら、どのように2人で向き合っていくべきか考えましょう。
- 相手を責めるのではなく、自分が悪かったところを反省し改善点を伝える
- 必要以上に過去を蒸し返さない
- 場合によっては原因についての話は控え、改善面の話に重点を置く
夫婦関係の再構築は、未来に向けての話し合いです。「原因について話すべき」と考えたとしても、過去のことをだらだらと話さないように気をつけてください。
積極的に2人の時間を作る
物理的な距離が遠いと、心の距離も遠ざかっていきます。ぎくしゃくしている中でも、できるだけ2人の時間を作る努力をしましょう。
2人の時間といっても、決して長時間の必要はありません。まずは短時間でもいいので、自分から距離を縮めていこうとする姿勢を見せることが大切です。
- 週末に2人だけで外食する
- 普段の買い物を2人で行く
- 2人で保育園の送り迎えをする
短時間に慣れたら、徐々に時間をのばしてみるのがおすすめです。1日デートをしたり、休みに2人で温泉に行ったりするのも素敵ですね。
離婚経験がある筆者の体験談
筆者の父も不倫経験者で、母ともめたときに、夫婦関係を再構築するために2人きりで温泉に行っていました。そこでゆっくり話し合いができたようで、少しずつ溝を埋めていき、20年経った今では昔よりも仲のいい夫婦になっています。
一緒にいる時間を作ることで、心もオープンになっていきます。
少しずつパートナーが笑顔を見せてくれるようになったり、口数が増えたり、本音を話してくれるようになったり。こうした変化を生み出すことで、夫婦関係再構築の成功に一歩近づくのです。
誠意を見せる
誠意を見せることは、夫婦間に生まれた大きな溝を埋めるために必要不可欠です。多少の照れくささはあるかもしれませんが、しっかりと誠意を示していきましょう。
信頼関係が崩れると、相手が何を言っても信じられなくなります。不倫による夫婦関係の崩壊がいい例です。「もうしない」と何度伝えても、信頼関係がないので「どうせまた浮気するでしょ」と信じてもらえません。
一度失った信頼を取り戻すのは難しいものです。時間もかかるので、誠意を見せることは継続的に行っていきましょう。
- いつもご飯を作ってくれてありがとう
- 遅くまでお仕事お疲れ様
何気ないことでいいので、相手に感謝や労いの言葉をかけましょう。パートナーの頑張りを認めて言葉にすることで、誠意も伝わります。
お互いのスケジュールを共有する
パートナーに安心感を与えるために、スケジュールを共有しておきましょう。
信頼関係を失っている状態では、ちょっとしたことで不安を与えてしまいます。
- 定時は17時なのに、20時を過ぎても帰ってこない…
- 休日に出かけていったけど、なんで?
特に、不倫でもめている場合は再び不倫を疑うでしょう。信頼がない状態で不安を与え続ければ、再構築への道もどんどん遠ざかってしまいます。
「あの人は自分を裏切るようなことはしない」と信頼してもらえるまでは、不安を与えないように意識することが大切です。
スケジュールを共有し、夫婦間で不透明な時間を作り出さないようにしましょう。
努力が水の泡に…再構築中にやってはいけないNG行動
再構築中の夫婦関係はとてももろいものです。不注意な行動をとってしまうと、せっかく再構築しかけていた関係がダメになってしまう恐れもあります。
特に、これから紹介する3つのNG行動には十分注意しましょう。
否定的な態度をとる
否定するということは、人の意見より自分の意見を優先させるということ。歩み寄る気がないと判断できるので、再構築もできなくなるでしょう。
再構築というからには、2人で信頼関係を築いていく必要があります。お互いの欠点を許し、受け入れ、共に生きていく覚悟を決めなければなりません。
しかし、パートナーに対して否定的な態度をとると、相手は再構築する気力を失ってしまいます。
- 「なんで分かってくれないんだろう」
- 「何を言っても無駄だ」
こうしたネガティブな気持ちが湧き上がり、夫婦関係の再構築に応じてくれなくなります。
話し合いの中で、パートナーの非を指摘したくなるシーンもあるでしょう。しかし、どちらが悪いと言い合っても意味がありません。夫婦関係を再構築したいのであれば、未来に向けて話し合っていくべきです。
否定的な気持ちはグッと堪え、しっかりとパートナーの話に耳を傾け、相手の気持ちを受け入れる姿勢を見せることが重要です。
相手に求める
相手に求めることは、自己中心的と捉えられてしまいます。言い方を変えれば、「一緒に夫婦関係を再構築していこう」ではなく「夫婦関係を再構築するために歩み寄ってください」という要求になるのです。2人の問題で、一方だけに負担を強いるようなことがないように気をつけてください。
例えば、以下のような言葉は無意識に言ってしまいがちなので要注意です。
- 好きな気持ちは変わらないから、前と変わらず愛してほしい
- もう嘘をつかないから、信じてほしい
- 仲良く暮らしたいから、もう仲直りしようよ
夫婦関係の再構築は簡単ではありません。言葉や態度に慎重になる必要があり、時間もかかります。早期解決を目指して、パートナーにいろいろと求めてしまいたくなる気持ちもあるでしょう。
しかし、求めれば求めるほどパートナーの心は離れていきます。「自分は変わろうという気がないの?」と呆れ、再構築を諦める可能性すら出てくるでしょう。
再構築を成功させたいのであれば、パートナーに何かを求めようとする気持ちを捨てなければなりません。あなたが変わろうとしているところを見せれば、自ずとパートナーも何らかの変化を見せてくれるはずです。
短期間で解決しようとする
前提として、夫婦関係の再構築には時間がかかります。焦って短期間で解決しようとすべきではありません。
夫婦としてやり直すのであれば、お互いの信頼関係をもう一度築き直すだけでなく、それぞれの気持ちの整理も必要です。
重要なことだからこそ、時間をかけてしっかりと考えたい人もいます。その上、仕事や育児もありパートナーのことばかりに構っていられないので、長期戦になるのは仕方がありません。
- 「いつまでもぎくしゃくした関係でいるのは辛い」
- 「早く仲直りして楽しく暮らしたい」
夫婦関係の再構築は、パートナーのペースに合わせてあげることが大切です。せっかちな気持ちは捨て、長い目で対応していきましょう。
サポートが欲しいときはマッチングアプリがおすすめ
長期戦を覚悟しなければならない夫婦関係の再構築。仕方がないと分かっていても、うまく前に進まず、心が折れそうになることもあるでしょう。
そんなときは、誰かに話を聞いてもらうのがおすすめです。
既婚者マッチングアプリ「既婚マッチ」には、出会いを求める既婚者がたくさんいます。既婚者の悩みに共感してくれるので、相談にのってくれたり後ろ向きな気持ちを支えてくれたりするでしょう。
「それって不倫にならないの?」と心配する人もいるかもしれませんが、既婚者の友達を作るだけであれば不倫にはなりません。マッチングアプリといっても、恋愛目的の人だけでなく「友達がほしい」「話を聞いてほしい」といったラフな関係を求めている人も多くいます。
夫婦関係が上手くいかない辛さを1人で抱え込んでいると、「再構築の成功」というゴールまで完走できません。サポートが欲しいときには、既婚マッチで相談相手を探してみましょう。
まとめ
夫婦再構築の道のりは険しいですが、不可能ではありません。信頼関係を一から築いていく気持ちでパートナーに寄り添えば、新たな2人の関係を作り出せるでしょう。
具体的な再構築方法は、以下の通りです。
- 「再構築したい」と伝える
- 原因を追究し改善する
- 積極的に2人の時間を作る
- 誠意を見せる
- お互いのスケジュールを共有する
ぜひこれらの方法を実践してください。時間はかかりますが、少しずつでも前に進んでいけるはずですよ。