
長い結婚生活の中で、旦那のことが嫌いになることもあるでしょう。しかし、嫌いになったからといって、簡単には離婚できません。離婚を決意できない以上、夫婦関係を上手に割り切ることも大切です。
そこで本記事では、旦那との関係を割り切るための具体的な方法を紹介します。
旦那嫌いによるストレスの対処法も紹介しているので、心の健康を守るためにも最後までチェックしてくださいね。
「旦那が嫌い」になった理由やきっかけ

結婚した理由は夫婦様々ですが、仮にも結婚しようと決意した相手です。しかし、いざ生活をしてみると、夫の嫌な部分・受け入れられないことがたくさんあります。
旦那嫌いになった理由①:
日々の積み重ね
妻が夫のことを嫌いになる理由として最も多いのが、日々の積み重ねによる我慢の限界です。夫目線では大したことがない一言や行動が、妻にとっては心にしこりが事があります。
このような日々の積み重ねが原因となり、愛情は減り、些細な事ですら許すことが出来ない対象に変わってしまいます。
夫しては、「これだけのこと?」とその出来事だけを見ていますが、何度も同じような嫌なことを積み重ねによって愛想尽きてしまい、旦那を嫌いになっています。
旦那嫌いになった理由②:
出産時の夫の対応や一言
結婚後は人によっては、子供を妊娠・出産など女性の体が大きく変わるライフイベントがあります。妊娠中そして出産後にどれだけ妻をサポートすることが出来たによってもその後の夫婦関係は変わってきます。
- つわりがひどい時に、検診的にサポートできたか
- 夜泣きで寝られらない時にどれだけ夫が対応したか
- 体がボロボロの妻を気遣うことが出来たか
上記のように、献身的なサポートが出来れば、より良い夫婦関係を構築することが出来ます。
出産後数年の間に急激に夫婦仲が悪化する「産後クライシス」が話題になるように、ワンオペ育児で妻ばかり負担を強いられるような状況だと、旦那嫌いになってしまうことも少なくありません。
旦那嫌いになった理由③:
子供が生まれても何も変わらない夫
子供が生まれると妻は、子供のことを考えて自分は二の次、三の次と自分を犠牲にして育児をする人がほとんどです。
産後の体はボロボロである他、ホルモンバランスも乱れている状態のため、心身ともに疲労困憊な状態が続きます。
夫は子供が生まれたとしても、今まで全く変わることはなく、「自分のやりたいことを中心として物事の考えばかり」と人もいます。さらには、相手にされないことに対して「怖い」「冷たい」「変わった」など余計な一言まで…。
このような妻の気持ちを察することが出来ない夫に嫌気がさして「旦那嫌い」になってしまいます。

旦那嫌いになった理由④:
「妻より母」の優先順位(嫁姑問題)
最も身近にいる存在である妻ではなく、母を優先する夫に対して嫌悪感を頂く人も多いでしょう。いわゆる嫁姑問題です。
妻より母を優先してしまう男性は意外に多く、妻を蔑ろにして、自分の母親ばかり大切にする姿を見ると、ガッカリしてしまいます。
もちろん。お母さんを大切にすることは理解しています。しかし、同様に妻の顔を立てて大切にして欲しいものです。
- 少なくとも夫は私の味方
- 理解してくれる夫と結婚してよかった
このような理想の関係であれば良いですが真逆の夫に、うんざりしてしまいます。
旦那嫌いになった理由⑤:
何があっても謝らない・意地っ張り

男性の中には、自分が間違ったことをしてもプライドが邪魔をしてしまい「ごめんね」の一言が言えない人がいます。
結婚相手でなければ、流すことができることかも知れませんが、日常的に謝ることが出来ない夫を相手にするのは非常に苦痛です。
謝らない夫は、自分が間違っていると分かってはいるものの、自分に非がある事を認めようとせず、何かと言い訳をして誤魔化そうとします。
謝ることすら出来ない夫に対して、嫌な気持ちがどんどん溜まり、嫌いになる妻は少なくありません。
旦那嫌いになった理由⑥:
外面だけが良い
上記で記載したように、外面だけは良い夫に対して嫌気を刺している女性は少なくありません。
妻が少し自分の買い物をしただけで、「いくら使った?」などこと細く確認するのに、対して自分は平気で散財するような夫。
妻を大切にせず、見栄っ張り旦那だと、想像していた結婚生活とはかけ離れ過ぎて、妻はどんどん夫が嫌いになってしまいます。
旦那嫌いになった理由⑦:
自分のことばかり優先する
「家庭より自分。妻より自分。」そんな自分が大好きな夫にうんざりしている女性は少なくありません。
人間誰だって自分が一番、可愛いものです。その気持ちは理解できます。常に自分の仕事や趣味など興味があることしか頭になく、この間話したことも覚えていない事なんてことも…。
特に、子供がいる家庭であれば、妻は自分の時間を削って、仕事・家事・子供のお世話をしています。その横で、自分のことばかり優先している夫がいると、どんな妻でも旦那が嫌いになってしまいます。
旦那嫌いになった理由⑧:
会話をしない、つまらなそうにする
いつも一緒に過ごす夫婦だからこそ1日1日の会話が非常に大切です。特に最近は、夫婦の会話が減ってしまう原因がたくさんあります。
- 会話をするときにスマホを触っている
- 話しかけても、返事が上の空
- 話している時に反応が薄くつまらなそうにしている
このような状態が続くと、会話がない夫婦に変わっていきます。実は、夫婦の会話と夫婦の円満具合には密接な関係性があります。
円満な家庭と円満でない家庭の平日の会話時間
- 円満である家庭:113分
- 円満でない家庭:40分
円満な家庭と円満でない家庭の休日の会話時間
- 円満である家庭:297分
- 円満でない家庭:101分
このように、円満な家庭と円満でないと感じる家庭とで、夫婦の会話時間は約3倍近い差があるのです。

旦那のことが嫌いになったら
割り切るのがおすすめ
離婚は、生活や子どもなどあらゆることに影響するものです。
気持ちだけで動くと「早まったかも…」と後悔する恐れがあります。離婚に対して強い決意が抱けるまでは、旦那との関係を割り切るのがおすすめです。
むしろ割り切ることで、以下のように夫婦関係が上手くいくケースもあります。
- 旦那に期待しなくなって、気分がラクになった
- ATMだと思うようにしたら、旦那の嫌なところも流せるようになった
- 業務連絡しかしないから、旦那の存在が気にならなくなった
夫婦といっても、元は他人同士です。一緒に生活していく中で、どうしても反りが合わないことは出てきますし、次第に嫌になってしまうこともあります。
「夫婦だから仲良くしなければ」といった義務感はひとまず捨てて、自分と生活を守るために夫婦関係を割り切ってみましょう。
旦那との関係を割り切る6つの方法

旦那とは毎日顔を合わせるので、どうやって関係を割り切ればいいのか分かりませんよね。そこで、一緒に生活していてもできる割り切り方を紹介します。具体的にやるべきは、以下の6つです。
- 自立した生活を送る
- 旦那に期待しない
- 適度な距離感で接する
- 夫婦でいるメリットだけに目を向ける
- 同居人として見る
- 好きな部分を1つだけ持っておく
これらができるようになれば、同じ家に暮らしていても旦那の存在が気にならなくなりますよ。できそうなものからどんどん挑戦していきましょう。

自立した生活を送る
旦那をあてにしていては、夫婦関係を割り切ることはできません。旦那に頼らなくても生きていけるように自立を目指しましょう。
しかし、生活のすべてを1人で担うのは負担が大きすぎますよね。
- 育児もしながら仕事もするなんて無理…
- 仕事が忙しいのに、毎日ご飯を作るのは大変…
- 私が頑張ることで、何もしなくなる旦那を見ると余計にイライラ…
無理をすることでストレスが増えては本末転倒です。完璧に自立しようとするのではなく、適度に人や物に頼るといいでしょう。
夫に頼らず、楽をするための方法
- 週末だけ実家の両親に子どもを見てもらい、その間自分1人の時間を持つ
- 週1日に集中して作り置きし、残り6日のご飯は温めるだけにする
- 冷食や宅食サービスなどを利用して家事負担を軽くする
- 便利家電を使う
上記のように、旦那に頼らなくても工夫次第で解決できることはたくさんありますよ。
また、自分の力で乗り越えられると分かれば、今後の生活にも自信がつきます。どうしても旦那が嫌になったときに、躊躇うことなく離婚できるでしょう。
「いつでも別れられる」という保険があることで、夫婦の割り切り生活もグッと気楽になりますよ。
旦那に期待しない
他人は自分が望むようには動きません。期待してしまうと、その通りにならないときにイライラしてしまうので、旦那に期待するのをやめましょう。
夫婦といえど、物事の基準がすべて一緒とは限りません。
- 妻が忙しそうなときは、夫が家事を手伝うもの
- 育児は夫婦2人でやるのが普通
「これが普通」というあなたの基準を旦那に押し付けても、旦那にとっては普通でない可能性があります。期待が空回りし、「なんでやってくれないの?」「それくらい察してよ」とあなたの心は疲弊してしまうでしょう。
「期待」は、旦那にプレッシャーを、妻にストレスを与えます。夫婦の溝を大きくする恐れもあるので、旦那への期待は今すぐ捨ててしまってください。期待しないだけで心が軽くなりますよ。
適度な距離感で接する
旦那のことが嫌いであれば、話したり一緒にいたりするだけでストレスがたまります。我慢する生活は続かないので、自分が苦にならない距離で接しましょう。
実際に、ネット上には旦那と距離をとることで心がラクになったという体験談は多く出ていますよ。
- 旦那のことを空気だと思うようにしたら、同じ空間にいても気にならなくなった
- 旦那の顔を見てもイライラしなくなった
- 用があればLINEで済ませられるから話す必要がなくて気がラク
「夫婦は一心同体」「円満でなければならない」というイメージから、旦那が嫌いでも距離をおけないという人もいるでしょう。しかし、夫婦の形は人によって様々なので、無理に距離を近づける必要はありません。2人にとってベストな距離感で接すれば良いのです。
適度な距離感を持つことで、心にゆとりができます。旦那のことが嫌いでも、離婚は踏みとどまれるでしょう。
旦那と距離を取る上での注意点
ただし、注意点として完全に距離をとるのはNGです。一切関わらないような関係では、夫婦として成り立ちません。子どもがいる場合、一切関わりを持とうとしない夫婦仲に不安を覚えてしまうでしょう。
夫婦関係を割り切るのであれば、あくまで“適度な距離感”を意識してくださいね。
夫婦でいるメリットだけに目を向ける
「旦那が嫌い」「顔を見たくない」「生理的に無理」…こうしたデメリットばかりに目を向けていると、通常の生活ができません。夫婦でいる以上は何らかのメリットがあるので、そこだけに目を向けましょう。
夫婦関係を維持するメリット
- 両親がいることで子どもが喜ぶ
- 経済的に安定する
- 世間体を気にせず生活できる
夫婦という形があるだけで、世間の目や経済面など、あらゆる観点でメリットを得られます。損しかない生活であれば無理に続ける必要はありませんが、得があるなら「まぁいいか」と思えて上手に割り切れますよ。
同居人として見る
嫌いな旦那を「自分のパートナー」として見ることでストレスが増幅します。いっそのこと、「旦那」ではなくただの「同居人」として見るようにすれば、すんなりと割り切れますよ。
- 夫婦なんだから仲良くしなければ
- パートナーだから、困ったときはまず夫と頼らなければ
こうしたプレッシャーがあると、嫌いな旦那と関係を割り切りたくてもうまくいきません。あなたはあなた、旦那は旦那で違う人間です。夫婦だからといって、無理に近い距離でいなくていいのです。
例えば、ルームシェアやシェアハウスしている同居人と考えるのがおすすめですよ。同じ家で生活しているものの、他人なので必要以上に干渉しない…そんな適度な距離感があると、心もラクになります。
好きな部分を1つだけ持っておく
100%嫌いになってしまうと、夫婦関係は成り立ちません。割り切るといっても「夫婦」という絆でつながっている必要があるので、好きな部分を1つだけでも持っておきましょう。
- ちゃんと家族を養ってくれているところだけは感謝している
- 顔は嫌いだけど、積極的に家事をしてくれるところはありがたく感じている
- 子どもに優しいから、夫としては無理でもパパとしては許せる
夫婦関係だけでなく、友達や職場での関係も同じです。嫌いでも縁を切れない相手とうまくやっていくためには、1つだけでも好きな部分や尊敬できるところを持っておくと関係を続けやすくなります。
旦那だからといって、すべてを認める必要はありません。99%は嫌いでもいいので、1%だけ認めてあげてください。100%嫌いにならないことで、細くても夫婦の絆を維持できます。
また、「1つだけいいところを認めてあげれば、あとは嫌いでもいい」という考え方は、自分自身を救うことにもつながりますよ。
- 「家族のために仕事を頑張っている旦那に対して『嫌い』と思う私は最低だな」
- 「旦那のことをATMとしか思っていない私は、人としてどうなんだろう…」
このような罪悪感にとらわれている自分を許してあげることになるので、ストレスも軽減しますよ。
旦那との関係を割り切るときの注意点
夫婦関係を維持するために、時には旦那との関係を割り切ることも必要かもしれません。しかし、割り切る際には気をつけなければならないこともあります。
間違った方向に進まないように、ここで確認しておきましょう。
不倫に走らない
旦那のことが嫌いだからといって、他の男性と関係を持つことがあってはなりません。
不倫してしまえば、あなたが不利になるだけです。旦那から離婚を突き付けられたり、子どもから軽蔑されたりなど、今より悪い状況を生み出してしまいますよ。
旦那が嫌いであれば、関係を割り切るだけでなく、別居したり離婚したりなどいくらでも道はあります。他の男性を逃げ道とするのはメリットがないので、やめておきましょう。
他の夫婦と比較しない
隣の芝生は青く見えるものです。他の夫婦と比較したところで良いことは何もないので、比べることがないようにしましょう。
世の中には、仲睦まじい夫婦がたくさんいます。何十年経っても恋人同士のような関係だったり、夫婦でSNSをやったり。夫婦仲が悪い人からすると、羨ましい限りですよね。
そうして素敵な夫婦を見てしまうと、「ラブラブな夫婦でいたかったな」「もっと素敵な旦那だったらな」と羨む気持ちが出てくると共に、そうでない現状に落胆します。
他の夫婦と比較しても、気持ちが上向きになることはありません。基本的に、自分と比較して気持ちが下がっていく一方です。メリットがないことなので、他の夫婦に目を向けるのはやめておきましょう。
自分を責めない
「旦那を嫌うなんて、妻として最低…」
こうした責め方をすると、自分で自分を追い込んでしまいます。いずれ心が耐えられなくなるので、自分を責めるのはやめましょう。
夫婦が不仲なのは、世間的にも子どもへの影響を考えても決して良いことではありません。だからこそ、「夫婦は仲良しであるべき」と考えてしまう人は多いでしょう。
しかし、夫婦といっても別の人間なので、嫌いになってしまうのは仕方がありません。自分の心を守るためにも、「嫌いなものは嫌い」と素直な気持ちを受け入れてあげてください。
ただし、離婚しないのであれば、夫婦関係を続ける努力は必要です。上手に割り切って、2人らしい夫婦の形を築いていきましょう。
夫婦関係にストレスがたまったときの対処法
夫婦仲を割り切ろうと決意しても、毎日嫌いな旦那の顔を見るのはストレスでしょう。割り切った関係を維持するためには、ストレスがたまらないようにすることも大切ですよ。
そこで、夫婦関係にストレスがたまったときの対処法を紹介します。
相談相手を見つける
1人でストレスを抱え込んでいては、割り切った夫婦生活は続けられません。誰かに話を聞いてもらい、ストレスをため込まないようにしましょう。
おすすめは、「既婚マッチ」で出会いを探すことです。既婚者専用のマッチングアプリなので、同じ既婚者の立場で話を聞いてもらえます。もしかすると、既婚男性から的確なアドバイスももらえるかもしれませんよ。
話を聞いてもらうだけでも心がすっきりするはずです。相談相手がいなくて孤独を感じている人は、ぜひ既婚者の友達を探してみてください。
家計管理を全力で楽しむ
お金の問題で旦那との関係を割り切るなら、家計管理に全力投球してみるといいかもしれません。
- お金の動きを把握することで安心感が得られる
- 自分好みの家計簿作りに心がうきうきする
- 数字を見ることで旦那への感謝の気持ちを維持できる
家計管理をするだけで、上記のようなメリットが得られます。嫌いになった旦那を100%嫌いにならずに済み、家計簿作りを楽しむことで気持ちもすっきりしますよ。
最近は、家計簿アプリで簡単に家計管理ができます。通帳と連動できたり、グラフ化したりなどの便利な機能が備わっていますが、ストレス発散を目的とするなら、あえてアナログに挑戦するのもアリです。
筆者がギャンブル好きな元夫に愛想をつかしていたときは、おしゃれなバインダーとかわいいシールを使って毎日家計簿をつけていました。お金の動きが分かって不安が軽減するだけでなく、きれいにまとめられることで達成感もあり、いくらか心がラクになりましたよ。
趣味を見つける
現実逃避の意味を込めて、趣味を探してみるのもおすすめです。何か没頭できることを見つけられれば、一時的にでも頭の中から旦那の存在を追い出せます。
また、趣味を始めるにあたってお金が必要な場合は、多少なりとも旦那のありがたみを実感できますよ。
「旦那をATMと割り切って生活しようと思っているけど、イライラが収まらない…」
そう悩んでいる人も、「旦那ATMのおかげで趣味を楽しめている」という気持ちに変わるかもしれません。
まとめ
旦那との関係を割り切るのであれば、自分の心をコントロールし、旦那と適度な距離で接していくのがおすすめです。最初は難しいかもしれませんが、徐々に旦那の存在が気にならなくなりますよ。
もしも、関係を割り切ろうと工夫する中でストレスがたまったら、ため込まずに発散させましょう。自分の心も守りながら、あなたたちらしい夫婦関係を続けていってください。