結婚して長い間一緒に生活していると、セックスの頻度が減ってきたという夫婦は多いのではないでしょうか?
特に子どもが生まれると、どうしても夜の営みは少なくなりがちです。セックスの頻度が減ることで、夫婦仲が心配…。という方もいるでしょう。
夫婦のセックス事情はデリケートな話題なので、どんなに親しい友人であってもなかなか相談しづらいですよね。夫婦の夜の営み関する解説をいたします。
夫婦にセックスは必要?
夜の営みを愛情表現の1つと捉えている方はたくさんいます。セックスは、夫婦の愛情確認や信頼関係を保つための大切な手段の1つです。
夜の営みは、「愛している」という言葉だけでは伝えられない想いを互いに確認し合うためにも重要な役割を担っています。子どもを作るためだけの行為でも性欲を処理するだけの行為でもありません。
セックスすると、愛情や幸福感を感じるオキシトシンというホルモンが分泌されます。オキシトシンは、ストレスを軽減し心身ともに健康を保つ働きがあります。
セックスは、健全な夫婦関係には欠かせない大切な行為と言えるでしょう。
どのぐらいが普通?年代別の夜の営みの頻度について
100組の夫婦がいれば100通りの夫婦生活があります。
夜の営み頻度は、夫婦によってさまざまです。週に〇日しているから夫婦円満などといった決まりはありません。夫婦それぞれが置かれた状況は異なるため、比較も難しいのが現実です。
とは言え、みんながどのくらいの頻度でセックスしているのかは気になりますよね。ネットを覗いてみると、夜の営みの頻度に関して悩みを抱える方が数多く投稿していたので、一部ご紹介します。
ここでは、年代別に一般的な夜の営みの頻度をご紹介します。
20代夫婦:週に1~2回程度
夫婦によって差はあるものの、20代夫婦は性生活に積極的である傾向が高く、週に1〜2回程度の頻度で夜の営みを行う夫婦が多いようです。
子どもが欲しい妊活中の夫婦であれば、さらにセックスの回数は増えるでしょう。一方、共働きなどで生活リズムが合わない夫婦や子どもがいる夫婦などは回数が減る傾向にあります。
30代夫婦:週に1回未満
働き盛りとも言える30代は、責任のある役職に就いたり仕事量が増えたりする方も多いでしょう。20代のころよりも帰宅時間が遅くなり家庭で過ごす時間が減ることも少なくありません。
夫婦で一緒に過ごす時間が少なくなることで、タイミングが合わないためセックスの回数も自然に減っていくでしょう。
20代のときは毎週のようにしていたセックスも「週に1回未満」の頻度になるケースが多いようです。
すでに子どもがいて2人目以降を考えている場合は、計画的にセックスしている夫婦もいます。
それぞれの夫婦で差がある時期といえるでしょう。
40代夫婦:夫婦によってさまざま
結婚して長い年月が経過した40代夫婦は、性的には落ち着いた関係になっていることが多いでしょう。20〜30代夫婦と比べると、セックスする回数は減っていく傾向にあります。
性的な欲求に突き動かされて、夜の営みをすることは減っていくのが自然でしょう。
また、男女の恋愛感情よりも家族の親愛的な関係が強くなり、夫婦互いに裸を見ても興奮することは少ないかもしれません。月に1回や半年に1回など、セックスする頻度が減少する夫婦がほとんどです。
同じ40代でも30代のころと変わらないペースでセックスしている夫婦もいます。夜の営みを夫婦の大切なコミュニケーションと考え、意識的に頻度を減らさないようにしている夫婦も少なくありません。
50代以降の夫婦:「まったくしない」or「積極的」両極端
50代に入ると、性的欲求の減退や体力の衰退などの理由により、セックスをまったくしない夫婦もいます。一方で、週に1~2回しているという夫婦もいるようです。
50代以降の夫婦のセックス事情は、「まったくしない」もしくは「積極的」の両極端であると言えるでしょう。
子どもがいる夫婦の場合、子どもが小さいうちはセックスレス状態だったけど、子どもが巣立ってからセックスを再開させたという夫婦もいます。
長い間連れ添った夫婦の中には、セックスにこだわらず愛し合っている夫婦もいます。
一方で、ずっと変わらずに心も体も愛し合っている夫婦も少なくありません。夫婦の形は、さまざまあるのが当然と言えそうですね。
夜の営みの回数を増やすためにできる対処法
先述した通り、夫婦によって夜の営み頻度はそれぞれです。もしあなたが今、セックスの頻度が少ないと感じているのであれば、できることがあるはずです。
ネット上にも、「夫婦の営みの頻度を増やしたい」と悩む方からの投稿があったのでご紹介します。ここでは、夜の営みの回数を増やすためにできることについてご紹介します。
普段から感謝や愛情の言葉を伝える
夜の営みの回数を増やしたいと思っているのであれば、特別なことをするというよりは、日ごろの行動を見直してみるのがおすすめです。
結婚生活が長くなると、どうしても感謝の言葉やスキンシップが少なくなりがちです。普段は素っ気ない態度をとっているのに、夜の営みだけ急に気持ちを高めるなんてことはなかなかできません。
恥ずかしさや照れくささから、「ありがとう」「愛している」など感謝や愛情の言葉を口にしない方は要注意です。口に出さなくても伝わっているはずなどと考えている方も多いのではないでしょうか。
たとえ伝わっていたとしても、あえて言葉にして伝えることで、言われた側はうれしい気持ちになるはずです。普段から感謝や愛情の言葉を伝えることで、良好な夫婦関係へとつながります。
夫婦関係が良好だと、自然にスキンシップも増えていきます。手をつないだりハグをしたりなど、積極的にスキンシップを増やしましょう。
誘いには気持ちよく応じられるように心がける
仕事や家事、育児などで忙しくしていると、身体的にも疲労が溜まってしまうため「夜は早く寝て、体を休ませたい!」という方も多いでしょう。
疲れている時に、パートナーからセックスに誘われたら、つい「今日はちょっと無理…」と断ってしまうこともあるはずです。しかし、せっかくの誘いを断ってばかりいると、セックスレスになる可能性は高まります。
夜の営みを断られたパートナーは、精神的にショックを受けているかもしれません。
断られるのが辛いからもう誘わない…という方は多いようです。また、拒否が続くことで「どうせ誘ってもまた断られるだけ」と、誘わなくなってしまうことも考えられます。
自分から積極的に誘ってみる
結婚して長い年月が経過すると、まるで空気のような存在でいるのが当たり前になりがちです。
何でも分かっているような気になっているだけで、実際はパートナーの気持ちを理解していないなんてことは少なくありません。
最近全然セックスに誘ってくれない…と悩んでいる場合、もしかしたら、あなたに気をつかってセックスに誘っていないだけかもしれませんよ。特に女性は、セックスに関して受け身の場合が多く、誘われるのを待ってしまいがちです。
パートナーからの誘いを待つだけでなく、勇気をだして積極的に自分から誘ってみるのもおすすめです。
いつもとは違う場所・違うシチュエーションを作る
結婚生活が長くなるにつれて、新鮮味が薄まり刺激がないと感じてしまう方は少なくありません。
セックスのマンネリ化により、夜の営みの回数が減っているようなら、いつもとは違うシチュエーションにチャレンジしてみるのも1つの方法です。
旅行に出かけたりホテルに行ったりなどいつもとは違う場所なら、気持ちが盛り上がるかもしれません。また、夜にこだわらず朝に誘ってみるのもいいでしょう。
子どもがいる夫婦の夜の営みについて
小さな子どもがいる家庭では、子どもがいつ起きてくるか分からないためセックスの頻度が減りがちです。子どもがいる夫婦は、どのようにセックスする時間を確保すればいいのでしょうか?
ここでは、小さな子どもがいる夫婦が夜の営みの時間を確保する方法について紹介します。
子どもと寝室を分ける
子どもがまだ小さいうちは、添い寝や親子で川の字になって寝ているという家庭が多いでしょう。子どもがぐっすり眠りについた後、他の部屋で夜の営みをするという夫婦も多いでしょう。
しかし、寝かしつけているうちに子どもと一緒に眠りについてしまい、結局朝が来てしまったなんてことも少なくありません。
いつまでも添い寝を続けるのではなく、ある程度子どもが成長したら寝室を別にして1人で寝かせるようにしましょう。1人で眠れることは、子どもの自立心や自信にもつながります。
進級や進学などをきっかけに、子ども部屋を与えて、夫婦が2人きりになれる環境を整えましょう。
夫婦2人になれる時間を作る
住まいによっては、子どもの寝室をつくるのが難しいという場合もあるでしょう。別の部屋であっても、壁が薄かったり子どもや他の家族が簡単に行き来するような環境では、なかなか落ち着けませんよね。
中学生や高校生などの子どもがいる場合、夜遅くまで起きているためタイミングを計りかねてしまうこともあるでしょう。
夜の営みとはいいますが、夜にこだわることはありません。
子どもが習い事に出かけている時間や遊びに行っている時間などを有効に活用してみましょう。
うしろめたい気持ちになる方もいるかもしれませんが、子どもを実家などに預けて夫婦2人の時間を作るのもおすすめです。
自宅でのセックスが難しい場合は、ホテルなどを利用するのも1つの方法です。恋人同士のころを思い出して、気分も変わり、燃え上がることもあるかもしれませんよ。
夜の営みの誘いを円満に断る方法
パートナーから夜の営みを誘われた際、どうしてもその気になれないときもあるでしょう。
パートナーの気持ちに答えたいとは思っていても、疲れていたり気分が乗らなければ断りたいですよね。仕方なく応じても、パートナーにも伝わりますし自分にとっても辛いはずです。
しかし、断り方を間違えると夫婦関係に亀裂が生じ、セックスレスにつながる可能性もあります。
ここでは、夜の営みの誘いを円満に断る方法をご紹介します。
「嫌いなわけではない」ことをしっかり伝える
長い間一緒に生活している夫婦であっても、夜の営みを誘うのは勇気のいることです。
断られれば少なからずショックを受けるはずです。ただ単に、「今日はやりたくない」などと拒否してしまうのは危険です。
パートナーに変な誤解を与えてしまえば、夫婦関係が悪化してしまうかもしれません。「あなたのことが嫌いだから断っているわけではない」ということをしっかり伝えましょう。
夜の営みを断ったとしても、愛していることを言葉やスキンシップで伝えることで夫婦の絆を深めることはできます。愛情を確認できれば、パートナーも安心するはずです。
言葉やスキンシップがなければ、不安になるだけでなくあなたへの愛情が冷めてしまう原因にもなります。
誘いを断る理由ははっきりと伝える
夜の営みを断るのには、「疲れている」「体調がすぐれない」「気分が乗らない」など、なにかしらの理由があるはずです。
正直に、なぜセックスしたくないのかをパートナーに伝えましょう。断られる側になってみると、理由を知りたいと思うのが当然です。
理由も分からず拒否されると、パートナーを傷付けてしまったり変な誤解を生んだりする場合もあります。
「風邪気味だから、あなたにうつしたくない」など、セックスを拒否する理由をはっきり伝えましょう。
代わりの日を提案する
誘いを断る理由をはっきり伝えるとともに、代わりの日を提案することも忘れずにしましょう。
「今日は疲れていて楽しめそうもないから、今度の週末はどうかな?」などと、別の日を提案してみるのも有効です。
パートナーのことが嫌いで拒否しているわけではないことも伝わるため、断られた側としてもそこまでショックを受けないはずです。「また今度ね」などと曖昧にするのではなく、明確な日付を伝えてあげることがポイントです。
夫婦円満で過ごすための考え方について
夜の営みを積極的に楽しむ夫婦は、夫婦円満であることがほとんどです。つまり、夜の営みの回数を増やしたいなら夫婦円満であることが大切です。
ここでは、夫婦円満で過ごすための考え方をご紹介します。
自分たち夫婦の「いい部分」に目を向ける
夫婦関係が上手くいっていないときというのは、どうしても隣の芝生が青く見えるものです。
パートナーに不満や我慢していることがあると、他の夫婦が仲良く見えてうらやましく思うこともあるでしょう。時には嫉妬心まで芽生えてしまうことがあるかもしれません。
特に、セックスに関してはデリケートな話題であるため、包み隠さずすべてを話すようなことは少なく、実際のことは分からないのがほとんどでしょう。
あくまで他人は他人ですので、自分たち夫婦の良い面を見ることを意識しましょう。
心に余裕を持つ
夫婦円満でいるためには、自分自身の心に余裕があることが大切です。普段から我慢ばかりでストレスを溜めこんでいる状態では、パートナーへやさしく接することもできません。
もし、パートナーに不満があるようなら、しっかり話し合って解消しましょう。
夫婦が互いに気遣い、やさしく思いやりのある行動をとることで夫婦円満に過ごせます。結果として、セックレスが解消したという声も少なくありません。
まとめ
健全な夫婦関係には欠かせない夜の営みは、夫婦関係を良好に保つ大切な行為です。
夜の営みの頻度は、年代や夫婦が置かれた状況、考え方によってさまざまです。頻繁にセックスを楽しむ夫婦もいれば、セックスレスでも夫婦円満な夫婦もいます。
本記事を参考にぜひ夫婦関係をより良くするように行動してみてはいかがでしょうか。