結婚前の交際期間が短い方も長い方も、「結婚してみたら性格が合わなかった」と感じる人は少なくありません。良くも悪くも結婚してから、見えなかった相手の性格に気付くことは多いものです。
愛し合って結婚した夫婦といっても、それぞれ育ってきた環境は異なるため価値観や考え方が違って当然です。とはいえ、結婚してから相性が合わないと分かった場合どうしたらいいのでしょうか?
今回は、相性が合わない夫婦の特徴と対処法について解説します。夫婦関係で悩まれている方はぜひ参考にしてください。
夫婦の離婚する理由 第1位:性格の不一致
離婚の原因で最も多いのが、性格の不一致です。
男女に関わらず、生活するうえで価値観が合わないことを理由に、離婚を決意するケースは多いようです。
もともと他人同士である夫婦は、価値観が違って当然です。
価値観の不一致は客観的に見れば些細なことかもしれません。しかし、当事者にとっては耐えがたいことの場合がほとんどです。
価値観の不一致の原因は夫婦によってさまざまあります。離婚の原因となり得る価値観の不一致は、以下のようなことが考えられます。
夫婦間で合わないと思う瞬間とは
- 感情の共有ができない
- 金銭感覚の違い
- 子どもの教育方針が合わない
- 一方が几帳面で他方がずぼら
- 性の不一致(セックスレス等)
夫婦で相性が悪いと感じる理由とは?
- 結婚前は好きだったのに結婚後は、相性が合わないと感じることが多い
- パートナーの性格が自分と合っていない気がする
- 夫といると(妻といると)喧嘩ばかりでイライラする
このように夫婦関係に対して悩みを抱えている人は少なくありません。
お互いがずっと同じ空間にいるからこそ、相手の良い面より悪い面が見えてきて夫婦関係が悪化してしまうことがあります。
相性が良い夫婦と比較して相性が悪いと感じる夫婦には以下の5つの特徴があるとされています。
- 夫婦間のコミュニケーションが少ない
- どちらかの親との距離が近すぎる
- 夫婦関係のバランスが取れていない
- 金銭感覚が異なる
- 夜の相性が悪くセックレスぎみ
1.夫婦間のコミュニケーションが少ない
相性が合わない夫婦の特徴として「コミュニケーション不足」が一番にあげられます。
結婚とは、それぞれ異なる生活環境で生まれ育ってきた2人が、お互いに支え合って思いやりながら新たに家庭を築いていくことです。良好な関係を保つには、コミュニケーションは不可欠と言ってもいいでしょう。
夫婦共働きで働いていると、ゆっくり会話できるのが「夜に寝るまでの30分だけ」なんてことも少なくありません。相手の気持ちや状況などを把握することが難しく、「今日はそっとしておいた方が良いな」など相手の気持ちを理解することができません。
また、パートナーの性格にもよりますが「言わなくても伝わるはず」と考え、自分が置かれている状況や気持ちなどを言葉にしない方も多いです。
自分の要望を具体的に口に出さずに「気づいてくれてもいいのに」と考える方も少なくありません。その結果「相手は私のことを理解してくれない」とどんどん夫婦仲が険悪になってしまうこともあります。
2.親との距離感が近すぎる
夫婦それぞれの両親との距離間が近すぎることも、夫婦関係に亀裂が入りやすい要因のひとつです。自分を生み育ててくれた両親を大切にするのは当然のことではありますが、あまりに親密だとトラブルに発展しやすいでしょう。
よくあるトラブルについて
- 義母が連絡なしに、勝手に来る
- 子供が生まれてから、実家にお世話になりっぱなし
- 妻より姑を優先する
パートナーよりも自分の両親を優先したり肩を持つような言動は要注意です。また、ドラマや漫画でもよく取りあげられる嫁姑問題で悩む方は少なくありません。
実家が近く、毎日のようにお義母さんが訪ねてきたり、夫婦の問題にやたらと干渉してきたりなど、義両親との距離が近いと揉め事も増えがちです。
3.夫婦関係のバランスがとれていない
結婚生活において、夫婦関係のバランスが取れていることはとても大切です。
夫婦のどちらか一方が主導権を握りすぎていたり、我慢をしすぎていたりなど偏りがあると夫婦関係は上手くいきません。
すぐに怒ったり大きな声で怒鳴ったりなど、いわゆるモラハラ行為は夫婦以外の周りの人が気付きにくいです。モラハラ行為でつらい思いをしているにもかかわらず、誰にも相談できずに我慢している方は多く社会問題にもなっています。
「喧嘩するくらいなら自分が我慢をした方がいい」という考えを持つ方は要注意です。我慢の積み重ねが原因で離婚に至ってしまうケースは少なくありません。
夫婦のバランスが悪い家庭の一例
- 一方がモラハラ基質で、一方が我慢ばかり
- 一方が几帳面で、一方がズボラ
- 一方が倹約家で、一方が浪費家
4.夫婦の金銭感覚が異なる
恋人同士と夫婦との大きな違いは生活を共にすることです。生活するにはお金が欠かせません。金銭感覚が合わない夫婦は上手くいかないことが多いようです。
例えば、生活費を節約するために、「エアコンを極力付けない・冷蔵庫は必要以上に開けない」など努力している側で、夫は飲み会で散財ばかりしていたらどうでしょう?
頑張って倹約をしている妻は自分の頑張りが報われない気持ちになってしまいます。「お金をかけるポイント」「節約するポイント」など、金銭面で夫婦の意見が合わないというケースは少なくありません。
育ってきた環境が異なる夫婦にとって、まったく同じ金銭感覚であることはむしろ稀でしょう。金銭感覚を完全一致させるのは難しいとしても、夫婦である程度同じ考えでなければ不満を抱く原因になります。
金銭感覚における不満が大きければ夫婦喧嘩は増える一方です。
5.夜の相性が悪くセックスレス状態
相性が悪い夫婦の特徴として、夜の相性が悪くセックスレスになってしまうケースです。
夜の相性だけでなく、子供が生まれてから夜の営みをする回数が極端に減ってしまった家庭は多いのではないでしょうか?夜の営みが全てではないですが、スキンシップとても大切な要素です。
仲の良い夫婦の特徴とは?
仲の良い夫婦は幸福度も高く、周りで見ていても幸せそうで羨ましいですよね。ここでは、仲の良い夫婦の特徴をご紹介します。
1.お互いに信頼し合っている
仲の良い夫婦は、しっかりとした信頼関係が構築されているため、過度にお互いを干渉しすぎない傾向にあります。もちろん、この信頼関係は「普段の会話や優しさ、気遣い」が蓄積して構築されたものです。
夫婦それぞれが相手のことを考えて行動をすることができます。
信頼しあっている夫婦の特徴
信頼しあっている夫婦は、お互いに相手の立場に立って考えることが出来る傾向にあります。
- 仕事が遅くなる時があったら「大変だけど、ごめんね。」の一言を伝える。
- 仕事から帰ってきた時に、「いつもありがとう。」など妻に感謝の言葉をかける。
- 夫が大変そうな姿を見たら「お仕事お疲れ様。」など相手を立てる。
このような関係性の夫婦であれば、たとえ相手の嫌な部分が見えたとしても、寛容になることも出来ます。
2.お互いに尊重し合っている
仲良し夫婦の特徴の2つ目として、相手のことを尊重していることが挙げられます。
夫婦仲の悪い夫婦の場合、パートナーのことを下に見てしまう人も少なくありませんが、良好な夫婦関係を維持できている夫婦は相手のことを心から尊敬しています。
パートナーから認められるということは自己肯定感を高め合うことができます。認めてもらえているという自信があると、相手を尊重し協力し合い、心から支え合える間柄となれるのでしょう。
パートナーの気持ちを第一に考えるので、一方的に役割を押しつけることもありません。夫婦がお互いに尊重し合っているのは仲良し夫婦の特徴です。
3.愛情や感謝の気持ちを言葉にしている
良好な夫婦関係を築くことができている家庭は、愛情や感謝の気持ちを言葉で相手に伝えています。どんなに長い結婚生活でも言葉で表現しなければ相手には伝わりません。
仲良し夫婦は、日頃から「愛している」や「ありがとう」と言葉にして伝えています。愛情や感謝の気持ちを伝えられて、嫌な気持ちになる人はいないでしょう。仲良し夫婦は素直に、上手に気持ちを言葉で伝えているのです。
4.日頃からスキンシップをとっている
仲良し夫婦の共通点は、スキンシップをとる回数が多いという共通点があります。
結婚して年数が経過したり子どもが生まれたりすると、多くの夫婦はスキンシップの回数が少なくなる傾向があるようです。しかし、仲良し夫婦は手をつないだりハグをしたりなど、日頃から肌に触れ合いお互いの愛情を感じ合っています。
5.会話をする時間を意識的に設けている
普段からコミュニケーションがしっかりとれている夫婦は、お互いにどのようなことを考えているのかなど把握できています。
考えが共有できていることで、思い込みやすれ違いも少なく夫婦喧嘩に発展しにくいのでしょう。
会話時間と夫婦の関係性について
夫婦の会話時間と家庭の円満度合いには相関関係があるとされています。夫婦が円満であると回答した家庭は、円満でないと回答した家庭と比較して、2倍以上も会話時間が長いことが明らかとなっています。
夫婦の相性が悪いと感じるのであれば、まずは会話の時間を意識的に確保することから始めてみるのもお勧めします。
相性が悪いと感じた時の対処法について
どんなに仲の良い夫婦でも、育ってきた環境が異なる他人同士が一緒になったのですから、価値観や考え方が違って当然です。
ここでは、夫婦の相性が悪いと感じた時の対処法について解説します。
1.要望や不満は冷静に話し合う
どんな夫婦であっても、価値観や考え方がすべて一緒であることはありません。価値観が違う部分があるからこそ、相手を尊重することができます。
パートナーと話し合いをして、お互いに譲れない部分を理解しておくことはとても大切です。冷静に話し合いをして「どうしたらお互いが心地よく生活できるか」すり合わせを行うことが大切です。
パートナーに「どうしてほしいのか」ということを具体的に伝えるようにしましょう。伝える上でのポイントは、「嫌味ではなく、自分がどうして欲しいか」を相手に伝えることが大切です。
2.喧嘩をしても、その日の内に仲直りする
どんなに仲の良い夫婦でも、夫婦喧嘩や意見のぶつかり合いは必ずあります。夫婦喧嘩において、仲の良い夫婦と合わない夫婦との違いは、喧嘩をしてもすぐに仲直りしている点です。
- 喧嘩を次の日まで持ち越さない
- 1時間話し合ったら必ず仲直りする
上記のように具体的な家族ルール決めをしている夫婦も少なくありません。
3.イライラした時は一呼吸をおく
長い夫婦生活では些細なことで腹を立てていたら疲れてしまいます。夫にちょっと嫌なことを言われたり、妻のちょっとした行動にイラっとしてもすぐに言葉に発せず、一呼吸置いてみましょう。
「本当に伝えるべきかな?」「伝えたらどうなるかな?」まで考えることが出来ると無駄な喧嘩を減らすことができます。
もちろん裏切り行為や嘘は見逃してはいけませんが、些細な事は気にしないことで、夫婦喧嘩は少なくなるでしょう。
お互いに責め合うことが減り、自然に会話も増えていくことで良好な夫婦関係を保つことができるのです。
4.日頃から「ありがとう」を伝える
日本人は愛情や感謝の気持ちを言葉にして表現するのが苦手な方が多いと言われています。しかし、たとえ夫婦であっても思うだけでは気持ちは伝わりません。
仲良し夫婦は些細なことでも「ありがとう」を伝えたり、日ごろから「愛している」と恥ずかしがらずに伝えたりしています。
5.夫婦で過ごす時間をつくる
旦那さんの仕事が忙しく、残業で帰りも遅い日には、会話せず1日が終わってしまうこともあるかもしれません。
何度もお伝えするように、夫婦円満にはコミュニケーションが不可欠です。会話がなければ、すれ違いが生じやすく良好な夫婦関係を維持するのは難しくなります。
どんなに忙しくても一緒に食事をしたり、今日の出来事を話して笑い合う時間を作りましょう。
仕事がある平日は難しいという方は、休日だけでも夫婦でゆっくり過ごしてコミュニケーションをとることが大切です。
6.1人の時間も大切にする
夫婦だからといってお互いのすべてを知る必要はありませんし、いつも一緒にいる必要もありません。
もちろん、仕事や友人関係など必要最低限のことを把握しておく必要はありますが、少しくらい知らないことがあっても当たり前です。
たまには1人で過ごす時間を作るのもおすすめです。夫婦で話し合い、ぜひ1人の時間を捻出しましょう。
1人でゆっくりしたり趣味に没頭したり、お出かけすればリフレッシュでき、夫婦で一緒に過ごす時間の大切さを再認識するいいきっかけになりますよ。
7.家事の役割を決める
夫婦の間で家事の役割を明確にすることも大切です。特に共働き夫婦の場合、お互いの仕事の状況を把握したうえで家事の分担を話し合いましょう。
家事の負担がどちらかに偏っていると「自分ばかり…」と不満になりやすいです。しっかりと夫婦で話し合うことで不満やストレスは減ります。
料理や掃除など家事の内容で分担したり、曜日ごとに分担を決めたりそれぞれの夫婦でやりやすい方法を見つけましょう。
まとめ
本記事では相性が悪い夫婦の特徴とは?性格が合わない原因と対処法を解説しました。
結婚生活でパートナーとの相性が悪いと感じる瞬間は多くあります。どんなに交際期間が長く、お互いを知ったうえで結婚したとしても結婚後に合わないと感じる夫婦はいます。
人は時間の経過とともに考え方や価値観も変化するので当たり前のことなのかもしれません。だからこそ夫婦寄り添い相手を尊重することが大切となります。