
「既婚者である相手のことが好きすぎて辛い…」
そんな切なく苦しい気持ちを抱いたまま、毎日を過ごすのは嫌ですよね。しかし、本気で誰かを好きになってしまったら、簡単には忘れられません。
どうしたらいいのか、行き場のない気持ちに苦しんでいる人もいるでしょう。
そこで本記事では、既婚者のことが好きすぎて辛いという苦しみから脱却する方法を紹介します。自分の気持ちを整理して、新たな一歩を踏み出すための参考にしてください。
既婚者のことが好きすぎて辛い…
その「辛い」の理由は?

既婚者のことが好きすぎて辛いといっても、具体的に何が辛いのかは人によって異なります。
- 自分が何に対して辛いと感じているのか
- 自分を苦しめているものの正体は何なのか
これらを明確にしなければ、自分に合った対処法も見つけられません。まずは、ここで自分の気持ちを整理してみましょう。
1.報われないことが分かっているから
既婚者を好きになっても、ハッピーエンドが期待できない悲しさが「好きすぎて辛い」と感じる理由のひとつです。
既婚者同士の恋愛は簡単ではありません。既婚者とハッピーエンドを迎えるためには、あらゆる障害を乗り越えなければならなかったり、何かを犠牲にしなければならなかったりします。
既婚者との恋愛でよくあるトラブル
- 離婚や慰謝料などの話し合いで泥沼化した
- 友達から軽蔑され、離れていった
- 職場で不倫の話が広まり居づらくなった
- 両親から冷たい態度を取られた
不倫は、パートナーともめるだけでは終わりません。
家族や友達から軽蔑されたり、社会的信用を失ったりすることもあります。身近な人が離れていくと分かっていながら愛を貫くには、相当な覚悟が必要です。
はたして、恋愛ドラマのように「君以外何もいらない」「世界中を敵に回しても、君と一緒にいたい」と言ってくれる人はどれほどいるでしょうか。
残念ながら、そう多くはないでしょう。だからこそ、一般的に「不倫の先に幸せはない」といわれます。そして、無意識に報われないと分かっているから辛くなるのです。
2.相手にとっての特別が自分ではないから
離婚していない以上、相手にとって一番の存在はパートナーです。その変わらない事実に心が痛み、好きすぎて辛いと感じます。
好きな人がいれば、誰もがその人の特別になりたいと願うでしょう。
- 「自分だけを見てほしい」
- 「何があっても離れない存在でいてほしい」
- 「自分に対してだけ愛を向けてほしい」
このように、独占欲にも似た感情が出てきます。好きすぎて辛くなるくらいなので、もしかすると独占欲も相当なものかもしれませんね。
しかし、既婚者にとって間違いなく特別なのはパートナーです。法的に認められた「夫婦」という形をとり、運命共同体として家庭を築いているパートナーという立場は、他の人では代わりが効きません。
どんなに深く愛しても、パートナー以上になることはできないと理解してしまうことで、辛さに支配されるようになります。
3.家庭にいるあの人を想像してしまうから
好きな人が家族と幸せそうにしている姿を想像し、自ら心を疲弊させてしまう人もいます。
正直なところ、既婚者だからといって全員が幸せとは限りません。夫婦関係は冷え切っていて、家庭に戻っても辛い思いをしている人もいるでしょう。
しかし、好きな人の家庭の内側までは分かりません。家族のもとに帰っていく姿を見て、
- 「やっぱり奥さんの方が特別なんだ」
- 「結局俺は都合の良い男でしかないのかな」
とネガティブな感情が出てしまいます。
好きになればなるほど、独占欲は強くなるものです。
そんな中で家庭を選ぶ既婚者を見れば、嫉妬心が顔を出すのも無理はありません。「辛い」「悲しい」「苦しい」といったネガティブな気持ちが強くなり、ストレスを感じてしまいます。
4.会いたい時に会えないから
会いたい時に堂々と会えない関係を続けるのも、好きすぎて辛いと感じる原因のひとつです。
既婚者同士の恋愛関係は、慎重でなければなりません。家庭を優先させたり、パートナーに怪しまれないように振る舞おうと考えるならば、頻繁に会うことはできないでしょう。
そうはいっても、結婚しているか否かに関係なく、好きな人とは会いたくなるものです。そうした素直な気持ちすら叶えられない現実から、寂しさに心が蝕まれていきます。
5.罪の意識があるから
既婚者である相手のことを愛すると共に、良心を痛めている人もいます。
相手からもたっぷりと愛を注いでもらえている場合、相思相愛の現状に満足しているでしょう。
しかし、自分が既婚者からの愛情を実感しているということは、そのぶん相手の家族を傷つけているといえます。そんな現実を前に「私たちは愛し合っているから関係ない」と自分勝手になれる人ばかりではありません。
罪の意識と、相手を愛する気持ちとで板挟みになり、辛いと感じるケースもあるのです。
好きすぎて辛い気持ちを解決する2つの道

既婚者のことが好きすぎて辛い場合、解決の道には大きく以下の2つあります。
- 相手のことを忘れる
- 再婚を目指す
諦めるか、気持ちを貫き通すかの二択です。現状維持の道を選ぶこともできますが、それでは今の辛い現状は変わりません。好きすぎて辛いと感じる毎日から解放されるためには、新しい一歩を踏み出すことが大切です。
では、2つの道でそれぞれにどういった結末が考えられるのか、詳しく解説します。
1.相手のことを忘れる
自分と相手の家庭を壊さないために、好きな気持ちを諦める道です。
相手と将来を見越した関係を築きたいのであれば、多くの壁を乗り越えなければなりません。険しい道のりとなることが分かっているので、それなりの覚悟が必要でしょう。
さらに、壁を乗り越えるためには、2人とも同じくらい強い気持ちを持っていることも大切です。しかし、どんなに愛し合っていても、同じ熱量を持って将来を考えられる人ばかりではありません。
- 「彼も『愛してる』といってくれるけど、私ほどの熱は感じられない」
- 「泥沼化して裁判になったら、私耐えられないかも…」
- 「彼女を愛しているのは本当だけど、離婚でもめて職場にバレるのだけは困る」
こうした不安を抱いたままでは、2人で壁を乗り越えることはできません。明るい未来が期待できないのであれば、穏便に不倫関係を終わらせ、相手のことを諦める方が賢明です。
もちろん、好きすぎて辛いと感じるほどの相手なので、すぐには忘れられないでしょう。それでも、少しずつ思い出にしていく努力が必要です。次第に傷が癒え、好きすぎて辛いと苦しんでいた日々から解放されます。

2.再婚を目指す
どうしても相手のことを諦められない場合は、再婚を目指す道もありますよ。
辛くなるほど好きな気持ちは、簡単には諦められないでしょう。むしろ、離れようとすればするほど気持ちが強くなり、苦しくなるかもしれません。
お互いがそこまで深く愛し合っているのであれば、2人の未来へと向かって歩き出すのもひとつの手段です。そのためには、お互いがパートナーと離婚し、今の家庭にケジメをつけなければなりません。
体験談
筆者も好きすぎて辛いという状況から脱却するために、再婚を目指した1人です。
元夫と別居状態だった筆者。まだ離婚は成立していない状況でしたが、元夫が離婚に合意していたため、再婚相手を探すことにしました。そんな経緯で出会ったのが今の夫です。
夫との関係が元夫にバレ、「まだ離婚していないのに、これは不倫だ!」といわれ、多くの修羅場を経験しました。
何度も心が折れかけましたが、私も夫もお互いを諦められず、修羅場を乗り越えて最終的に再婚を実現しました。
今の夫は既婚者ではなかったので、少し特殊なケースかもしれません。しかし、再婚によって好きすぎて辛いという日々からの脱却が可能だということが伝われば幸いです。
既婚者のことが好きすぎて辛い時の具体的な対処法
既婚者である相手のことが好きすぎて辛い時、どの道を選ぶかで対処法が変わります。まずは「相手のことを忘れる」か「再婚を目指す」かを決めてください。
それぞれの道に合った対処法を紹介するので、自分に合った方法を確認していきましょう。
相手のことを忘れる場合
思いを寄せている既婚者のことを忘れたいと思うのであれば、とにかく距離を置くことが大切です。しかし、単に距離を置いただけでは忘れることにはなりません。
いつまでも恋心が胸に残り続け、好きすぎて辛い状態が長期化するだけです。そんな苦痛から早く解放されるために、以下のような行動を試してみてください。
新しい恋を探す
好きな気持ちを他の人に向けることで、前の恋愛を忘れやすくなります。
もちろん、相手の既婚者に運命を感じていたのであれば、恋愛の上書きもそう簡単にはいかないでしょう。しかし、「好きすぎて辛い」「寂しい」といったネガティブな気持ちは和らぐはずですよ。
「どうやって新しい恋を探せばいいの?」と思っている人は、既婚者専用のマッチングアプリ「既婚マッチ」を利用してみてください。出会いを探している既婚者ユーザーがたくさんいるので、きっとあなたに新しいときめきを与えてくれる人と出会えますよ。
趣味や仕事に没頭する
暇な時間があると、好きな人のことばかり考えてしまうでしょう。
そこで効果的なのが、趣味や仕事に集中して、好きな人を思い出す暇を作らないことです。意識を他のことに向けられれば、夢中になっていた既婚者への気持ちも薄れていきますよ。
しかも、趣味や仕事のスキルアップにつながるというメリットつきです。
好きすぎて辛いと落ち込む日々から抜け出しながら、自分の成長もできるのであれば、やらない手はありませんよね。
再婚を目指す場合
再婚に向けて動き出すためには、やらなければならないことがたくさんあります。ここから紹介する対処法をしっかりと胸に刻んで、2人の将来を実現できるように頑張ってください。
2人で話し合い覚悟を決める
2人で幸せになる道を目指すなら、具体的なことを決める前に、まずは今後のことをしっかりと話し合いましょう。
再婚を実現するためには、相手と二人三脚で前に進んでいかなければなりません。お互いが離婚してでも一緒になりたいと思っているのか、困難があっても乗り越えていく覚悟があるのかなど、気持ちを確かめておく必要があります。
足並みを揃えるためにも、2人で向き合う機会を作りましょう。
不倫でもめないように距離を置く
不倫によって離婚話がこじれないように、少し距離を置くようにしましょう。
ダブル不倫なので、再婚するためにはまず離婚を成立させなければなりません。しかし、不倫がバレると話し合いはスムーズに進まなくなります。慰謝料の話が絡んだり、相手のパートナーが憤慨して離婚を拒否したりし、長期戦になる可能性も否めません。
一緒になる夢を少しでも早く実現させたいのであれば、とにかく面倒事を避けることが重要です。
- 離婚が成立するまでは会わないようにする
- 連絡頻度も減らす
このように距離をとり、それぞれが離婚を成立させることに集中しましょう。
まとめ
既婚者のことを本気で好きになると、報われない想いや罪悪感などから辛くなるでしょう。
そんな時は、自分が今後どうしたいのかを考えてみてください。家庭を守るために好きな人を忘れたいのか、離婚してでも好きな人と一緒になりたいのか、選ぶ道によって対処法も変わります。
どちらの道に進むとしても、前に進まなければ好きすぎて辛い毎日からは抜け出せません。勇気を出して、一歩踏み出してみましょう。