オープンマリッジとは?始め方やメリット・デメリットを紹介

オープンマリッジとは?始め方やメリット・デメリットを紹介
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近年、漫画や映画などのテーマとして取り上げられる機会が増えた「オープンマリッジ」。従来の結婚観とは異なる新しい夫婦の在り方として、近年注目を集めています。

とはいえ、言葉は聞いたことがあるけど、具体的な意味まではよく分からないという方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、オープンマリッジについて解説するとともに、オープンマリッジをはじめる前に、ぜひ知っておきたいメリットやデメリットも紹介します。オープンマリッジのはじめ方についても紹介するので、ぜひ参考にしてください!

オ—プンマリッジとは?

オープンマリッジとは

オープンマリッジとは、「婚姻関係のある夫婦が自由に恋人を作れる関係のこと」を指します。

夫婦は互いに、所有欲や独占欲、嫉妬心に妨げられることなく、パートナー以外との性的な関係も許容するのが特徴です。

オープンマリッジの歴史

オープンマリッジの概念は、古く11970年代に新しい夫婦の在り方として、アメリカの社会学者によって提唱されました。

今から50年以上も前に誕生しており、欧米では割と浸透している夫婦の在り方の1つです。

保守的な日本では、まだ広くは知られていませんが、近年は、少しずつ認知度が高まりつつあります。

オープンマリッジのメリット

オープンマリッジのメリット

夫婦と言っても、もともとは他人同士だった2人。結婚して夫婦になると、なにかしら不満や悩みが生じるのは当然のことかもしれません。夫婦間の不満や悩みを解消する有効な手段となり得るのが、オープンマリッジです。

ここでは、オープンマリッジのメリットについて一緒に確認していきましょう。

尊敬し合える夫婦関係を実現

結婚して夫婦になると、同じ屋根の下で暮らし、生活を共にするのが一般的な考え方です。

夫婦はお互いに、社会的な役割を果たすことを期待されがちで、不満を感じながらも仕方なくこなしているという方も多いのではないでしょうか。しかし、一般的な結婚観にとらわれることのないオープンマリッジなら、夫婦がお互いに束縛し合うことはありません。

たとえ夫婦であっても、それぞれの活動を尊重し合うのが基本的な考え方です。夫婦がお互いに尊敬し合える関係性を実現できるのが、オープンマリッジのメリットです。

セックスレスの悩みが解消される

セックスレスの夫婦にとって、オープンマリッジは悩みを解消できる手段の1つと言えるでしょう。

結婚生活が長くなると、夫婦の性生活はマンネリ化しやすいものです。特に、出産をきっかけにセックスレスに陥る夫婦は多いようです。また、結婚後に、夫婦間で性的嗜好の不一致が発覚し、セックスレスに陥るケースも少なくありません。

セックスレスは、夫婦生活において大きな問題です。夫婦が互いに了承の上、パートナー以外との性的関係を持つことができれば、セックスレスの悩みは解消されます。

セックスレスが原因で離婚を考えている場合、オープンマリッジは、夫婦関係を維持するための有効な選択肢の1つとなり得るでしょう。

束縛されない自由な夫婦関係

結婚していても、すてきな異性に出会うことはあります。オープンマリッジでは、たとえ既婚者であっても、恋愛を諦める必要はありません。

もちろん、パートナー以外の人と2人きりで過ごすことも可能です。夫婦が互いに合意しているからこそ、罪悪感なく自由な恋愛を楽しめます。

法的なリスクが少ない

夫婦がお互いに合意した上でこそ成り立つのが、オープンマリッジです。

いわゆる不倫や浮気が原因の離婚や慰謝料請求のリスクは、ほぼありません。夫婦間の法的なリスクを心配することなく、自由な恋愛を楽しめるのがオープンマリッジのメリットです。

ただし、夫婦間でしっかりとした話し合いがなされていることが前提となります。

オープンマリッジのデメリット

一般的な夫婦の在り方にとらわれることなく、しがらみのない開かれた夫婦関係を築けるのがオープンマリッジのメリットです。夫婦関係になにかしら不満や悩みがある方なら、魅力的に感じる方も多いのではないでしょうか?

しかし、オープンマリッジにはデメリットも存在します。オープンマリッジをはじめる前に、必ずデメリットも知っておきましょう。

周囲の理解度の低さ

オープンマリッジは、まだ広く認知されていないこともあり、周囲からの理解が得られないことも少なくありません。さらに、一般的な夫婦の在り方とはかけ離れた考え方のため、誤解や批判を受けやすいのも事実です。

オープンマリッジを実践している夫婦の多くが、世間には公表していないというのが現状です。公表していない夫婦が多いこともあり、同じ価値観を持つ人たちと出会うことが難しく、孤立感を感じてしまうこともあるかもしれません。

オープンマリッジで悩みが発生した際に、相談できる相手がいないのはデメリットの1つと言えるでしょう。

感情のコントロールが難しい

夫婦がお互いに納得の上、スタートさせたオープンマリッジであっても、嫉妬心が芽生えてしまうことはあります。実践する前は大丈夫と思っていても、実際にパートナーが自分以外の人と関係を持つことで、複雑な気持ちになってしまう方は少なくありません。

感情のコントロールが上手くできずに、夫婦関係に亀裂が生じてしまう可能性があります。

人は誰しも、実際に経験してその立場に立ってみなければ、自分がどのような感情になるのかは分からないものです。感情のコントロールは、オープンマリッジの難しさの1つと言えるでしょう。

本気になってしまうリスクがある

夫婦の信頼関係があってこそ成り立つのが、オープンマリッジの関係です。とはいえ、人の気持ちに絶対はありません。婚外パートナーとの付き合いが長くなるにつれて、本気になってしまうケースも考えられます。

自分自身が婚外パートナーに本気になってしまうこともあれば、パートナーが本気になってしまうこともあるでしょう。どちらにせよ、夫婦関係に悪影響を及ぼすのは間違いありません。

オープンマリッジでは、夫婦がお互いに「最も大切な存在である」ということを常に意識し続ける必要があります。

オープンマリッジのはじめ方

メリットとデメリットを理解した上で、オープンマリッジをはじめてみたいと思っても、一体なにからはじめればいいのか分からず戸惑う方は多いのではないでしょうか?

ここでは、オープンマリッジをはじめるにあたって、ぜひ知っておきたいことを一緒に確認しましょう。

ステップ①:タイミングや環境に配慮する

オープンマリッジをはじめるにあたって、必ず必要なのがパートナーの合意です。パートナーの合意がなければ、オープンマリッジは成立しません。

パートナーの合意を得るためには、性格や価値観を十分に理解し、オープンマリッジの考え方をどのように感じる可能性があるか、慎重に考慮しなければなりません。たとえ、パートナーが新しい考え方に柔軟に対応できるタイプであったとしても、すぐに理解してもらうのは難しいはずです。

話しをする際は、パートナーが受け入れやすいよう、タイミングや周りの環境にも工夫する必要があります。パートナーが精神的に安定しているタイミングを見計らって、ゆっくり落ち着いて話しができる場所を選びましょう。

ステップ②:パートナーへの伝え方

1度の話し合いですべてを理解してもらおうとはせず、数回に分けて話し合うことをおすすめします。パートナーの様子をよく観察しながら、少しずつ理解を深めてもらう方が、受け入れてもらいやすいでしょう。

初めての話し合いでは、「オープンマリッジ」という言葉は出さずに、お互いの価値観や将来について話し合います。時間をかけて話し合いをすることで、パートナーの本心を知ることができるはずです。

お互いの気持ちを十分理解した上で、オープンマリッジについて話すことができれば、最終的に受け入れてもらえる可能性は高まります。

パートナーの意見を尊重し、絶対に自分の価値観を押し付けてはいけません。オープンマリッジを受け入れてもらうためには、パートナーの理解を深めるための努力を惜しまないことがなによりも大切です。

ステップ③:ルールを決める

パートナーの合意が得られたら、夫婦がお互いに納得できるルールを決めます。夫婦の関係性を守りつつ、お互いの自由を保証するためのルールを定めましょう。

オープンマリッジを円滑に進めるために、ぜひ取り入れたいルールは、以下の通りです。オープンマリッジのルールを決める際の参考にしてください。

1.婚外パートナーとの関係の範囲

婚外パートナーとの関係で、許容できる範囲を明確にします。性的関係に関してはもちろん、感情面についても許容できる範囲を明確にしておきましょう。

2.婚外パートナーの人数

同時に複数の婚外パートナーを持つケースも考えられます。婚外パートナーの人数は1人までとするのか、もしくは複数人でも構わないか話し合います。上限を設ける場合は、具体的な人数を決めておきましょう。

3.会う頻度や外泊の可否

婚外パートナーと会う頻度を決めておくことも大切です。週もしくは月に何回までなど、上限を定めておくといいでしょう。

また、外泊の可否についても話し合い、外泊可能な場合は上限回数を定めておきます。

4.避妊に関すること

性的関係を許容する場合、避妊に関してしっかり話し合っておく必要があります。婚外パートナーとの間に、子どもをもうけることを許容するのかについてもしっかり話し合いましょう。

5.性病検査の頻度

性的関係をもつということは、当然、性病のリスクがともないます。性病検査の頻度やタイミングについても、しっかり話し合っておきましょう。

6.婚外パートナーとのエピソードの共有

婚外パートナーと過ごした時間のエピソードを共有するのかしないのかも、事前に話し合っておくといいでしょう。「知りたい」という人もいれば、「知りたくない」という人もいるため、意見は分かれるところです。

7.婚外パートナーの紹介

婚外パートナーをお互いに紹介するかも、事前に取り決めておきます。

8.オープンマリッジの公表について

オープンマリッジの関係を、周りに公表するのかしないのかも事前に話し合っておきましょう。

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ステップ④:合意内容を書面にする

夫婦がお互いに納得できるルールが決まったら、合意内容を明確に記した書面を作成することをおすすめします。口約束とは異なり、夫婦間の合意が明確に文書化されることで確実性が生まれ、将来的に起こり得る誤解や不一致を防ぐための予防策となります。

文書化の形式は、簡潔なメモ形式から正式な契約書の形式までさまざまです。文書にどの程度の意味を持たせたいのかも、夫婦で話し合って決めましょう。法的な役割を持たせたい場合は、法律専門家などに助言を求めるのも1つの方法です。

ステップ⑤:ルールを調整しながら実践する

実際に、オープンマリッジをはじめる前に取り決めたルールは、必ずしも最適とは限りません。実践していく中で、予想しなかったような出来事が起こったり、意見の変化が生じたりすることも少なくありません。

定期的にルールを見直し、夫婦がお互いにより快適な関係でいられるよう調整していくことが大切です。

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婚外パートナーの探し方とは

パートナーの同意が得られ、いざオープンマリッジを実践しようと思っても、婚外パートナーが見つからなければ何もはじまりません。

ここでは、婚外パートナーの探し方をご紹介します。理想の婚外パートナー探しに、ぜひ役立てください。

マッチングアプリを利用する

婚外パートナー探しにおすすめなのが、マッチングアプリです。スマホが普及した現代では、多くの人々が新しい出会いを求めてマッチングアプリを利用しています。

当メディアは既婚者専用のマッチングサイトを運営しておりますが、オープンマリッジ目的で利用している方も多数いらっしゃいます。

マッチングアプリとひとことで言っても、婚活や恋活など利用目的によって種類が異なり、年齢層や本気度もさまざまです。最近は、既婚者専用のマッチングアプリも数多く存在し、人気を集めています。

マッチングアプリには数多くの人々が登録しているため、オープンマリッジを実践している方や興味がある方とのマッチングも可能です。効率的に、婚外パートナーを見つけたい方にとって、マッチングアプリは最適なツールと言えるでしょう。

しかし、残念ながら信頼性の低いマッチングアプリが存在するのも事実です。マッチングアプリを利用する際は、自己責任であることを理解し、慎重に行動することが求められます。

首都圏中心の既婚者限定コミュニティ

SNSを活用する

X(旧Twitter)やInstagramをはじめとしたSNSでは、実際にオープンマリッジを実践している方や同じ考えを持つ人々との交流が気軽に楽しめます。SNSを活用して、オープンマリッジに関する情報を収集することも可能です。

SNSは匿名性が高いため、オープンマリッジを公表していない方でも気軽に利用できるのがメリットです。反面、詐欺や犯罪に巻き込まれるリスクがあることも理解しておきましょう。

SNS上で出会った相手と実際に会う際は、十分にコミュニケーションを重ねた上で、慎重に判断することが重要です。

イベントやコミュニティに参加する

オープンマリッジについてのセミナーや勉強会などのイベントに参加したり、オープンマリッジに関心がある方たちが集まるコミュニティに参加したりするのもおすすめです。

普段なかなか出会うことがない、同じ価値観を持つ人と出会うことができる貴重な場です。ただし、イベントやコミュニティの開催目的は、婚外パートナー探しではありません。あくまでも、情報共有や意見交換の場として参加しましょう。

まとめ

現状の夫婦関係に、なにかしら不満や悩みを抱える方にとって、オープンマリッジは有効な手段と言えるでしょう。

1組として同じ夫婦は存在せず、夫婦の在り方もそれぞれ異なります。オープンマリッジには、メリットもデメリットもあります。オープンマリッジを取り入れるべきなのかは、夫婦でしっかり話し合うことが大切です。

この記事が、あなたたち夫婦にとって、最適な「夫婦の在り方」を見つける一助になれば幸いです。

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